2015年06月02日

常に自分を拡張し続ける

教育で練馬から世界を変える!
西武池袋線・石神井公園駅前の個別指導塾FORWARD塾長、松尾直樹です。

今日は、自戒を込めて、ちょっと感覚的な事を……

教育において「背中で示す」という事はとても大切な事です。学ぶ事を子供達に勧めるなら、自分自身が学ぶ姿勢を示すこと。これは当然の事です。
そもそも、それ以前に、自分の世界を拡げ続け、深め続けていないと、やはり教師として弛んでいる事が、大人として説得力が無い事が、人間としてつまらない事が、もう雰囲気から分かってしまうと思います。だから、自分の世界を拡げ続け、深め続けていかないと。もちろん、そのためには学び続ける事です。

忙しくても、余裕が無くても、学び続けなければ。
まぁ、忙しいという事は、ずっと何かをしているという事で、そこから何かを学び取れるのではないかと思いますが。

学び続けましょう。
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2015年05月08日

直立二足歩行する人類の発祥、有名な仮説が崩れていた

教育で練馬から世界を変える!
西武池袋線・石神井公園駅の個別指導塾FORWARD塾長、松尾直樹です。
地学トーク、続きます。

アフリカに「大地溝帯」またの名を「グレート・リフト・バレー」という地形があります。アフリカ東部を南北に縦断する長大な「谷」で、wikipediaによれば総延長(分岐を継ぎ足した長さ?)7,000キロ、幅は数十キロに及びます。アフリカ大陸の真下、地震の震源となるプレートなどよりもはるかに深い地球の深部、マントルの中に、高温の上昇流が存在し、それがアフリカ大陸を徐々に引き裂いた結果、生み出された地形です。

この「大地溝帯」実は人類の発祥と関係があるという仮説があり、説得力があるというので人気を博しておりました。曰く、アフリカ東部に生じた大地溝帯両側の山脈(火山活動なども活発になるので谷の両側は一般的にかなり隆起する)が大西洋からの湿った風を阻害するためアフリカ東部が乾燥し、森林が減退した。その結果、そこに住んでいた類人猿が木から木へうつるために大地を歩かざるを得なくなり、より長距離の歩行に適した直立二足歩行を身に付け、完全に空いた手は道具を扱うようになり、脳が発達して現在の人類が誕生した……と。これを有名な映画の「ウェストサイドストーリー」をもじって「イーストサイドストーリー」と言うんだそうです。wikipediaによれば「フランスの人類学者、イブ・コパンが1982年に提唱した」とのこと。

非常に有名な説で、小中学生向けの優しい科学本などにも(従って中学入試問題などにも)頻繁に引用され、ほぼ真実であるかのように、まことしやかに語られてきました。

が、近年この話の前提がことごとく崩れてしまい、コパン自身も撤回宣言を出したそうです。

wikipediaの「イーストサイドストーリー」の項目を参考に書き続けますが、ヒトが二足歩行を身に付けたのは600万年前頃と考えられており、大地溝帯の隆起が生じたのは800万年前……と、思いきや、800万年前に起きた隆起は小さなもので、本格的に隆起したのは400万年前くらいだと考えられるようになったそうです。
さらに、アフリカ東部の乾燥化は(当初想定されていた800万年前の話か、しっかり隆起した400万年前の話か、ちょっとよく分かりませんが……たぶん800-600万年前の話?)さほど進まず、森林は十分あったとのこと。
そして決定打は、そもそもアフリカ東部ではなくアフリカ西部から、二足歩行する上に、恐らく現生人類につながる祖先と思しき化石が見つかってしまった事です。「2002年にアフリカ西部であるチャドで600-700万年前と考えられるトューマイ猿人の化石が発見された」とのこと。このトューマイ猿人が生活していた環境は、「魚やワニの化石」が残っている事から推測して、湿潤な環境だったらしい。

つまり、人類が立ち上がった頃、山はそんなに隆起しなかったし、どこもそんなに乾燥していなかったし、そもそもその舞台はアフリカの東ですらなかった。コパンはトューマイ猿人発見の翌年には、潔く自説を撤回しています。長い間もてはやされた自説を即撤回したところは、学者として素晴らしい態度だと思います。そもそも、否定はされたものの、この仮説は地殻変動と環境変化と生物進化を結びつける壮大で野心的な仮説で、否定されたとは言え魅力的な仮説だったと私には思われます。コパン先生には、その魅力的な理論展開や、学者としての姿勢も含めて、改めて敬意を表したく思います。
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2015年05月05日

正断層が多い場所

教育で練馬から世界を変える!
西武池袋線・石神井公園駅の個別指導塾FORWARD塾長、松尾直樹です。

さて、本日は「有名な正断層」の話。

日本は、残念な事に、地震大国です。その原因は明らかで、日本という土地はプレートがせめぎあう土地だからです。そのため日本の国土を見回すと、地震の原因となる活断層が至る所に走っています。日本の断層は基本的に、プレートが押し合う力によって形成される、地層と地層が乗り上げて重なり合うようになった、逆断層です。私の知る範囲では、国内で正断層と言うと、僅かに九州に二筋、正断層の多い地帯があるのみです。

では逆に、世界中で正断層が多いのはどんな場所でしょうか。

有名な場所としては、アフリカ東部にアフリカ大陸を縦断するように走る「大地溝帯」と、その西側、大西洋の海底に南北に走る「大西洋中央海嶺」あたりでしょうか。「大地溝帯」は、一時期は人類の発祥と深い関わりがあるのではないかという仮説が有名でした。(今は否定されているようですが)「大西洋中央海嶺」は、恐らく地球史上最大の生物大量絶滅事件である「P-T境界事変」の原因と目されています。「大西洋中央海嶺」が裂け始めて、そこから大量の火山性噴出物が溢れ出て、地球環境が激変したため、地球上にいた生物の95%が死滅したそうです。
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2015年05月03日

ネパールの地震

今日は断層についての、ごく初歩的な知識をまとめた記事を投稿しましたが、ネパールの地震で多くの犠牲者が出た直後です。人の命が失われると言うのは、無念であり、また周囲の人々に堪え難い悲しみと実際的な多くの困難をもたらすものです。
犠牲者に、私なりの哀悼を捧げたく思います。
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日本は逆断層だらけ

教育で練馬から世界を変える!
西武池袋線沿線、石神井公園の個別指導塾FORWARD塾長、松尾直樹です。

地震の原因となる「活断層」という言葉が有名になっています。「活断層」とは、ごく大雑把に言えば「活動している断層」のことです。という事は、あまり活動していない断層も存在するわけですね。「活断層」も「活じゃない断層」も含めて、「断層」と言います。地学で勉強します。地学の教科書には、崖などに露出した断層の写真やイラストが乗っています。岩石が積み重なってできた「地層」にバキリと割れ目が走って、層がずれています。これが「断層」です。(見てみたい方は「断層」をgoogle画像検索して下さい。便利な時代です)

断層には「正断層」と「逆断層」の二種類があります。地層の積み重なった岩の重なりがあったとして、そこに力がかかって、ナナメに亀裂が走ります。そのとき、「正断層」と「逆断層」は以下のようになっています。

「正断層」
・両側に引っ張られる力が働いている
・つながっていた地層が離れるように、斜め上側の地層がずり落ちるようになっている

「逆断層」
・両側から押しつぶされる力が働いている
・つながっていた地層がズレ重なるように、斜め上側の地層がずり上がるようになっている

日本は多くのプレートがひしめき合い、押し合う力が働いている土地なので、日本のそこら中に断層は存在し、その多くが逆断層です。ただし、私の知っている範囲では九州に、鹿児島湾を引き裂いて海中から熊本南部に至る線と、島原から別府にかけて九州中北部を東西に走る線(途中やや南に阿蘇山がある)の二カ所では、正断層が見られるそうです。私のイメージですが、逆断層は大地震、正断層は巨大火山噴火の原因になりがちなように思います。
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2015年04月19日

日曜会 〜学びを楽しむ・知の価値を知る・学習意欲を刺激するための〜

練馬から教育で世界を変える!
西武池袋線・石神井公園駅の個別指導塾FORWARD塾長、松尾直樹です。

次回の「ゼミナール形式日曜会」のご案内です。
5月10日に、行おうと思います。

テーマは、引き続き「それは、何になるのか?」とします。
・参加希望者は、参加意思表明の際、まず参加者自身が「社会一般において大切である、良い、価値がある」と考える事物を一つ挙げて下さい。
・参加希望者から集めた言葉を取りまとめ(語群Xとする)事前に参加希望者にシェアします。
・参加希望者は語群Xに目を通し、「Xは〜〜だから、大切である」「Xは〜〜だから、良い」「Xは〜〜の点で価値がある」といった意見を述べられるよう、用意して当日に臨んでください。Xは自分が出したものでも、他人のものでも構いません。すべてにコメントする必要もありません。自分はまず聞くだけの参加で、と考えている参加希望者も、一応考えておいた方が、聞いていても問題意識が喚起されやすく、良いでしょう。
・また語群Xに対し、「こんなXはダメだ、XはXでも、こんな具合だとダメだ」という意見もあれば、発言できるようにしておくと、議論の活性化に役に立つかも知れません。


■ゼミナール形式日曜会について

なお、そもそもの会の概略を以下に述べます。
・本会は、基本的に参加者の発言を歓迎するゼミ形式とします。ただし聞くだけの参加も歓迎します。誰も発言しなければ講師が情報提供して発言を誘う努力をしますが、どうしても発言が少なければ講義風になるかもしれません。
・多くの参加者が自分なりの興味を持って参加できるように、テーマは抽象的なものを選びます。勢い、やや哲学寄りになると考えていますが、議論の方向性によって内容は臨機応変にするつもりでいます。対象は、大凡15歳以上とお考え下さい。
・開催日時は基本的に、日曜15:15〜16:45の一時間半を想定します。(15:00開場)時間内に議論が尽くせなかったと感じる参加者が多ければ、日を改めて続編を行うこともあり得ます。
・他の受講者と著しく知識、論述力に差があると思われる参加者(特に生徒父兄の方で、当該問題を専門に大学で教鞭をとられる方など)には、発言を控えて他の参加者の議論を見守っていただくようお願いする場合があります。


■日曜会の趣旨について

また、加えて日曜会そのものの趣旨を以下に述べます。

・勉強に対するより積極的な姿勢を身につける
なぜ勉強をするのかと問われて「大学に合格するため」「自分の将来のため」と答える子は多いのですが、実はそれは目標が低いと私は思っています。自分のためなら人間いくらでも手抜きをするものですし、大学合格のために勉強をしていると、そのために「必要そう」と自分が判断したギリギリの勉強だけで済ませようとし、けっきょくそれが不足で第一志望に失敗する、という事がままあるように思います。本当に勉強をする者は「己の知を少しでも高める」事に目標を置くものだと私は思います。目標が大学受験のように達成して終わる事ではなく、いくら高めても限界の無い目標であれば、自ずと努力の内容も無制限になるでしょう。そうなってこそ盤石の学力であり、人生を豊かにする教養につながるのではないでしょうか。

・知識の裾野を広げる
私は何を目標に勉強をするにせよ、教科書や問題集でする勉強だけでなく、そうした勉強の周りに広い知識(雑学と言っても良いでしょう)の裾野を拡げる事が、最終的に生徒の学力を堅固にすると考えています。教科書に載っている事だけを勉強するという姿勢では、たとえば英単語の訳を柔軟にできず英文の文意が把握できなかったり(その単語の語源を知っていたり、有名な文書でどのような意味に使われているか等を知っていれば、言外のニュアンスが分かって柔軟な訳ができるようになったりします)はたまた未知の問題を見た時に、知らないから解けない、で終わってしまったり(教科書の問題を解くだけでなく、その問題が何を意味するかまで考えていれば、未知の問題も深い分析ができる)そうした事が起きるものです。知識の幅が狭いと、教科書の知識すら浅い理解しかできないし、応用の発想が出て来ないのです。広い雑学の裾野があってこそ、知は高みに至る、と私は考えます。そうした知識は、人生の糧になります。

・単純に、楽しむ。勉強の面白さを知る
勉強だけに限りませんが、ある事に興味が持てない、つまらないのは、そもそも勉強がまだ浅いからだと私は思います。勉強に興味を持つなんて、そんな事は有り得ない!というような顔をする子供は(大人も)多いものですが、スポーツやゲームに興味を持つ事と勉強に興味を持つことの間に、そう違いがあるとは私は思っていません。ただ、スポーツやゲームは強制されて触れる場合が少なく、また能力を評価されて劣等生の烙印を押されることも少ないので、嫌いになりにくいだけのことで、スポーツもゲームも勉強も、分からなければつまらないし、知識が増えて「自分はこれが得意だ」という気分になれば、楽しい、興味がある、と思えるようになるものです。
何事でも、その事について詳しく知り、理解できる事が増えていくにつれ、面白みが強まる。ならば、勉強も、やるなら「嫌いだから簡単なことだけで済ます」のではなく、「まだ好きになれないから、もっと深く学ぶ」のが正しい対処です。子供達が学校の勉強にそこまでの積極的な姿勢を持てないことは理解できますが、そう言って勉強をなるべく浅く済ませようとしている限り、その子は勉強が嫌いなままです。面白い所まで、突き詰めましょう。

本来ならば、このような根本的な事こそは優先的に子供達に伝えていくべきですが、現実には個別指導の枠組みの中では、どの子も学習すべき事が詰まっており、目の前の課題をこなすので精一杯です。それに雑学は雑談のように語るのが相応しいもので、それなら個別指導の一対一の形式で話す必要はありません。むしろ、他の子の反応も見ながらの方が、良い刺激になるでしょう。そして「いかにも勉強」という雰囲気ではなく、ざっくばらんに勉強を楽しむ雰囲気が生まれれば、それが一番大切な事ではないかと思っています。
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2015年04月10日

家庭の教育力・具体的な家庭学習内容

教育で練馬から世界を変える!
西武池袋線・石神井公園駅前の個別指導塾FORWARD塾長、松尾直樹です。

今日は「家庭の教育力」というタイトルを付けてみました。文部科学省が向上を図るべきと声高に叫んでいるものです。皆様のご家庭は、教育力に優れた家庭でしょうか……などと言われると、ドキッとしてしまいますね(笑)「教育力」といっても、何を指すのか曖昧です。本日は、この事を具体的にイメージする役に立つのではないかと思い、記事を書かせていただきます。

なぜこの話題で記事を書こうと思ったかと申しますと、FORWARDに通っている、ある生徒について、非常に「教育力」の高い家庭に育ったんだなと感心したことが切っ掛けです。だいぶ昔の話を蒸し返す感じですが……当時彼女は小学二年生だったようです。
私が直接指導に当たったわけではありませんが、彼女を担当していた教師の話では、この生徒は小二の時点で、地図上の方角に東西南北を正しく対応させられたそうです。
「何を当たり前の事を」と思われるかもしれませんが、小学生くらいでは、東西南北は意外と把握していないものです。私自身の事を振り返ると、おぼろげな記憶では、中学受験のために塾に通い始めた小四末の時点で、社会の授業に臨むに当たって「う、自信が無いぞ」と慌てて確認した記憶があります。(幸い、家に世界中の風物を豊富なカラー写真とともに書いた旅行案内のような本がセットにして置いてあったので、何となく世界地図の形も把握しており、私の中で地図と方位は、さほど苦労せず対応づけられました)小学二年生が東西南北を把握していたというのは、驚嘆に値する事です。

さて、彼女はこの東西南北をどこで知ったのか。「お母さんが、漢字の『北』を勉強した時に『北の右側はカタカナのヒに似ているから、そっちがヒガシ』と教えてくれた」とのこと。(この話では、地図の上が北で下が南である事は既に常識、という扱いになっていますね)

これは一つの例に過ぎませんが、これが「家庭の教育力」というものの、ごく具体的な事例になっていると思います。教育力に優れた家庭というのは、つまり家で何かの機会に子供に常識と言うべき事柄を教えています。家庭学習と言うほど大仰な事ではなくても、何かの拍子に情報を伝えています。例えば、東西南北といった事を。

私の経験した事例では、過去、高校生で東西南北が分からなかったり、植物は生き物なのかと質問したり、小学生で時計の絵を描かせたら文字盤に13時まで書いた、といった事例がありました。イギリスが島国である事を認識している中学生は少数派ではないかと思います。こうした事はさほど珍しい事ではないのです。従って、我々はそのような生徒と出会っても、特に顔色は変えずに、その子に合ったレベルの指導をします。が、当然の事ながら、常識に乏しい状態から、有名な大学に合格する道のりは長く険しいものになりますし、それを埋め合わせるための教育関係の出費は嵩んでいきます

ぜひ、お家で子供達にいろいろな事を教えてあげて下さい。親子の会話も大いに越した事は無いですし、コミュニケーションが円滑なら、良い事ずくめです。
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2015年04月05日

日曜会・ゼミ形式

練馬から教育で世界を変える!
西武池袋線・石神井公園駅の個別指導塾FORWARD塾長、松尾直樹です。
日曜会の告知を、させていただきます。

これまで日曜会では、主に講師が知識を整理し紹介する「講義」形式を採用してきましたが、頻繁に参加する学生から「議論をしたい」という希望が出たため、実験的に参加者の発言を求める「ゼミナール」形式の会を開催します。
以下に主催者としての考えを示します。

・基本的に参加者の発言を歓迎するゼミ形式とします。ただし聞くだけの参加も歓迎します。誰も発言しなければ講師が情報提供して発言を誘う努力をしますが、どうしても発言が少なければ講義風になるかもしれません。
・多くの参加者が自分なりの興味を持って参加できるように、テーマは抽象的なものを選びます。勢い、やや哲学寄りになると考えていますが、議論の方向性によって内容は臨機応変にするつもりでいます。対象は、大凡15歳以上とお考え下さい。
・開催日時は当初、日曜15:15〜16:45の一時間半を想定します。(15:00開場)時間内に議論が尽くせなかったと感じる参加者が多ければ、日を改めて続編を行うことも検討しています。
・他の受講者と著しく知識、論述力に差があると思われる参加者(特に生徒父兄の方で、当該問題を専門に大学で教鞭をとられる方など)には、発言を控えて他の参加者の議論を見守っていただくようお願いする場合があります。

・初回の日時は4月12日(日)15:15〜16:45の一時間半を想定します。(15:00開場)
・初回のテーマは、ゼミ形式を希望した参加者の興味にある程度添わせて「それは、何になるのか?」とします。
・参加希望者は、参加意思表明の際、まず参加者自身が「社会一般において大切である、良い、価値がある」と考える事物を一つ挙げて下さい。
・参加希望者から集めた言葉を取りまとめ(語群Xとする)事前に参加希望者にシェアします。
・参加希望者は語群Xに目を通し、「Xは〜〜だから、大切である」「Xは〜〜だから、良い」「Xは〜〜の点で価値がある」といった意見を述べられるよう、用意して当日に臨んでください。Xは自分が出したものでも、他人のものでも構いません。すべてにコメントする必要もありません。自分はまず聞くだけの参加で、と考えている参加希望者も、一応考えておいた方が、聞いていても問題意識が喚起されやすく、良いでしょう。
・また語群Xに対し、「こんなXはダメだ、XはXでも、こんな具合だとダメだ」という意見もあれば、発言できるようにしておくと、議論の活性化に役に立つかも知れません。

面白そう、楽しみだ、と言ってくれる学生が多く、進行役を務める私も、今から楽しみです(^_^)
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2015年04月03日

今年の桜もそろそろ終わりです

教育で練馬から世界を変える!
西武池袋線・石神井公園駅・駅前の個別指導塾FORWARD塾長、松尾直樹です。

塾周辺の桜は、今日の強風で、そろそろ見頃を過ぎそうです。
なんでも、風聞によれば、海外から日本の桜を見に来る観光ツアーがあるそうです。桜のために飛行機に乗って! なかなか風流な事だと思います。しかし、見頃にうまく当たるかと言うと……なかなか難しいツアーですね。

そう。多くの日本人が最上の花とする桜は、見頃が短い。長くて一週間と保たない。今こそ盛りという日に強い雨でも降ったら、たちどころに見頃を待たずして流れてしまう。私のように花吹雪を見たいと思う者には、見頃は僅か一日。そんな都合良く休みもとれませんから、花吹雪の中をそぞろ歩きしたいなどと言う願いは、数年に一度しか叶えられません。
そんな花を大切にする日本という国の風土をに、私は愛着を覚える者です。

そんなベストの花吹雪を、昨日はたまたまお休みをいただき、堪能できました。
桜の名所にいって人ごみを分けるより、大切なのは桜のコンディションですね。車が激しく往来する大通り沿いの桜並木を眺めたのですが、日差し、風の具合、桜の頃合い、すべて最高でした。次にこれを見られるのは何年後か?

美しい季節は、はや過ぎ去ろうとしています。
そんなわけで、昨日私と話をするために塾にお電話をくださった方、申し訳ございませんでした(^^;
塾長は遊んでました(^^;;; 今日は仕事をします……
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2015年03月01日

学びを楽しむ・日曜会「松任谷由実の歌詞に見る詩の技法」

教育で練馬から世界を変える!
西武池袋線・石神井公園の個別指導塾FORWARD塾長、松尾直樹です。
本日は、久々の日曜会のお知らせです。

今回は松任谷由実の「春よ、来い」の歌詞を題材に、詩の技法について語ってみようと思います。そこから転じて、文章そのものの書き方、更に一般化して他者へ情緒的な内容を伝える技術、そして芸術が表現しようとするものの検討を通じ、自分の人生に於いて何に価値を認めるかといった話題にまで踏み込めれば、かなり深い話に出来るかなと考えています。
今回は、明確に文学寄りの内容ですので、特に本が好き、詩に興味がある、文が上手く書けるようになりたい、という中学生以上が対象です。

日は2015年3月15日、および3月22日。生徒の要望により、同内容で二回やります。
参加する方は、15:00-15:10にお集まり下さい。時間は、1時間〜1時間半を予定しています。
集団講義形式をとり、まだ実験段階の講座なので、無料で開放しています。また通塾者の御父兄を含め、内容のレベルの観点から楽しめるなら、大人の方にもご参加いただければと考えております。ご興味のある方は、お問い合わせフォームからご連絡下さい。

■日曜会の趣旨について

・勉強に対するより積極的な姿勢を身につける
なぜ勉強をするのかと問われて「大学に合格するため」「自分の将来のため」と答える子は多いのですが、実はそれは目標が低いと私は思っています。自分のためなら人間いくらでも手抜きをするものですし、大学合格のために勉強をしていると、そのために「必要そう」と自分が判断したギリギリの勉強だけで済ませようとし、けっきょくそれが不足で第一志望に失敗する、という事がままあるように思います。本当に勉強をする者は「己の知を少しでも高める」事に目標を置くものだと私は思います。目標が大学受験のように達成して終わる事ではなく、いくら高めても限界の無い目標であれば、自ずと努力の内容も無制限になるでしょう。そうなってこそ盤石の学力であり、人生を豊かにする教養につながるのではないでしょうか。

・知識の裾野を広げる
私は何を目標に勉強をするにせよ、教科書や問題集でする勉強だけでなく、そうした勉強の周りに広い知識(雑学と言っても良いでしょう)の裾野を拡げる事が、最終的に生徒の学力を堅固にすると考えています。教科書に載っている事だけを勉強するという姿勢では、たとえば英単語の訳を柔軟にできず英文の文意が把握できなかったり(その単語の語源を知っていたり、有名な文書でどのような意味に使われているか等を知っていれば、言外のニュアンスが分かって柔軟な訳ができるようになったりします)はたまた未知の問題を見た時に、知らないから解けない、で終わってしまったり(教科書の問題を解くだけでなく、その問題が何を意味するかまで考えていれば、未知の問題も深い分析ができる)そうした事が起きるものです。知識の幅が狭いと、教科書の知識すら浅い理解しかできないし、応用の発想が出て来ないのです。広い雑学の裾野があってこそ、知は高みに至る、と私は考えます。そうした知識は、人生の糧になります。

・単純に、楽しむ。勉強の面白さを知る
勉強だけに限りませんが、ある事に興味が持てない、つまらないのは、そもそも勉強がまだ浅いからだと私は思います。勉強に興味を持つなんて、そんな事は有り得ない!というような顔をする子供は(大人も)多いものですが、スポーツやゲームに興味を持つ事と勉強に興味を持つことの間に、そう違いがあるとは私は思っていません。ただ、スポーツやゲームは強制されて触れる場合が少なく、また能力を評価されて劣等生の烙印を押されることも少ないので、嫌いになりにくいだけのことで、スポーツもゲームも勉強も、分からなければつまらないし、知識が増えて「自分はこれが得意だ」という気分になれば、楽しい、興味がある、と思えるようになるものです。
何事でも、その事について詳しく知り、理解できる事が増えていくにつれ、面白みが強まる。ならば、勉強も、やるなら「嫌いだから簡単なことだけで済ます」のではなく、「まだ好きになれないから、もっと深く学ぶ」のが正しい対処です。子供達が学校の勉強にそこまでの積極的な姿勢を持てないことは理解できますが、そう言って勉強をなるべく浅く済ませようとしている限り、その子は勉強が嫌いなままです。面白い所まで、突き詰めましょう。

本来ならば、このような根本的な事こそは優先的に子供達に伝えていくべきですが、現実には個別指導の枠組みの中では、どの子も学習すべき事が詰まっており、目の前の課題をこなすので精一杯です。それに雑学は雑談のように語るのが相応しいもので、それなら個別指導の一対一の形式で話す必要はありません。むしろ、他の子の反応も見ながらの方が、良い刺激になるでしょう。そして「いかにも勉強」という雰囲気ではなく、ざっくばらんに勉強を楽しむ雰囲気が生まれれば、それが一番大切な事ではないかと思っています。
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