2018年02月07日

どうすれば短期間で成績が伸びる?

いいしばらく更新をサボってきましたが、英語の速習講座を準備していて、ふと「どうすれば速習ができるのか」というテーマで記事を書く気を起こしました。

そもそもですが、どんな子でも同じ方法を使えば短期間で成績が伸びる、という事はありません。生徒それぞれに抱えている課題が異なり、既に持っているけれど発揮できていない能力というものもあり、そうした潜在能力や課題にフィットした方法を見つけ出さなければ(そのためにはまず、どのような潜在能力があり、何が課題なのかを突き止めなければならない)急に伸びたりはしません。この点を勘違いされている方も多いやに感じますが、学習者はそれぞれ個性があり、個性を尊重しなければ華々しい学習成果は出ないという事を最初に強調しておきたく思います。


■比較的うまく行く方法を三つ

とはいえ、比較的幅広く通用する方法というのはあります。以下にさっと思いつく範囲で3点列挙しましょう。

 ・信頼できる指導者に出会う
 ・資源を集中投下する
 ・整理され体系だった説明を受ける

以下に一つずつ簡単に説明を付していきます。


■信頼できる指導者に出会う

そもそも、多くの学習者は成績を伸ばすに必要な勉強量を確保していません。しかし、自分の勉強が進まなくてもいいと思っている学習者は、実はかなりの少数派です。少なくとも日本の社会には「勉強ができるのは良い事」「成績がいい、頭がいいと言われたい」という感覚は広く行き渡っているので、この社会常識を「気にも留めない」というのは、余程の自由人さんにしかできない事です。
では成績を伸ばしたいのに勉強しないのはなぜでしょうか。多いのは自分は勉強してもそれほど成績が伸びないと思い込んでいるパターンです。逆にいえば、これで自分も成績が伸びるぞと思たら、勉強量は強制されなくても自然と伸びるのです。
そして、「これなら自分も成績をのばせそうだ」と自信を持つきっかけになり得るのが、信頼できる指導者との出会いです。私自身のことはさて置き、そのような指導者になるためには、学習者が安心して自分を表現できる(縮こまっていては、知性が伸びるはずもない!)関係を作り、前向きな気持ちを持たせ(笑顔でいる事は大事!)そして的確な学習指導を提供しなければなりません。(なかなか荷の重い事です……汗)

記事がちょっと長くなってきてしまったので、続きは、また。
posted by FORWARD-ac at 16:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 学習法について

2013年01月27日

目的をはっきりさせて

練馬から教育で世界を変える!
石神井公園の個別指導塾FORWARD塾長、松尾直樹です。

今日はふと思い立ちまして、勉強してもさっぱり伸びない、勉強の仕方が全く分かっていないのではないか、と思われる人向けのアドバイスです。主に暗記系の勉強を意識して書きます。
勉強をする際には、目的をはっきりさせて勉強しましょう!
ここで僕が言いたいのは、たとえば、このページの問題を解けるようにするとか、教科書のこの表を頭に入れるとか、そういう短期的な目標です。

勉強のしかたというものが分かっていない子は、ときどき教科書や資料集を拡げて、ただぼーっと眺めている事があります。それで何かを覚えられているなら良いのですが(もし眺めるだけで覚えられるなら、類稀な記憶力の持ち主です。普通の人は、それでは何も覚えられない)ずいぶん教科書を読んでいるのに覚えられないなー、という人は、考え直さなければいけません。

手を動かしましょうとか、聞いて喋って耳と口も動員しようとか、表をまとめたりノートを作ったり赤シートで消えるようにしたり、いろいろ出来ることはあるのですが、それ以前に、まずはどこまでを今、身に付けたいのかをはっきりさせましょう。そうして、定めた目標に対し、もっと時間や意識を集中的に投下するのです。そして、目標が達成されたかどうかを、ハッキリ確認します。
一応勉強らしい事をしているのに、何かが身に付いている感じがしない、という子は、要するに課題に対して、時間や能力を十分に投下できていないのです。いま何を身に付けたいのかを明確にせずに教材を眺めていると、教科書も問題集も情報量はかなり多いので、漫然といろいろな情報に触れて、沢山の情報に触れたけれど、そのうちどれひとつとして十分な注意を払わなかった、という事になりがちです。時間はかけたのに何も残らないし、もともと何を覚えようと決めていないのだから、覚えていないのを問題にすら思わない可能性もあります。

資料集のようなものは情報量が多すぎてどこから始めて良いか判断できないでしょうから、最初は教科書を使って、太字の事項や、大きな表にまとまっている事柄を、見開き1ページ程度で良いので、完璧にするところから始めると良いでしょう。
posted by FORWARD-ac at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 学習法について

2010年08月09日

科目を横断して、知識の重層化を。

そんなわけで先日、英語ニュースの山火事の記事で
「一酸化炭素」を「カーボン・モノ・オキサイド」と言うのを知り
へぇ、と思いました。

「二酸化炭素」を「カーボン・ダイ・オキサイド」と言うのは
よく出てくるので、知っていたのですが、
そういえば先日、「一酸化炭素ってなんて言うんだろう?」
と思っていたところでした。
「カーボンオキサイド?」とか思っていたんですが、
「モノ」をつけるんですね。

もっとも、これって自力で思いついて
しかるべき事でもあったのですけどね。
生物で勉強するのですが、
体内で使われるエネルギーは、ほとんどが
「アデノシン三リン酸」という物質の形で
必要な部位に運ばれて、消費されます。
これがエネルギーを放出すると
「アデノシン二リン酸」になります。
また、体内では「アデノシン一リン酸」も
あちこちでよく使われています。
それぞれ略称はATP・ADP・AMPで
「アデノシン(アデノサイン?)・トリ・ホスフェート」
「アデノシン・ディ(ダイ?)・ホスフェート」
「アデノシン・モノ・ホスフェート」
の略です。発音は、ちょっとよく知らないので、ご勘弁を。

これを見れば「何かがひとつ化合する」場合
「モノ」をつけるのだ、という事は明白ですね。
化学では物質の名称を規則的に決定しますから、
「アデノシン・モノ・ホスフェート」があるなら
「カーボン・モノ・オキサイド」があるのも明白でした。

こうして生物で化学を学び、化学で英語を学び、
英語で理科の知識を増やして……とやっていると、
知識が重層的に絡み合い、応用力が高まり、忘れにくくなります。
って、そういっている本人が
「重層的な知識」を「応用」し損ねたワケですが……(^^;
まぁ、そういうこともあります……
posted by FORWARD-ac at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 学習法について

2010年06月01日

原子炉開発から読み解く「はじめる」という事

FORWARD塾長、松尾直樹です。
先日、物理化学系の勉強をしていて、
wikipediaで、人類初の原子炉に関する記事を見つけました。

これが荒っぽいんですね。
壁を木枠に手積みで作ったり、
緊急時には斧でロープをぶった切って止める仕掛けだったり(笑)
原子炉ってハイテクでしょ?? そんなんでいいんですか〜っ!?
と、私も思わず突っ込みましたし、
皆さんもそう思われるのではないでしょうか。

でも、たぶん技術屋さんはそう思わないんだろうなと思うんです。
今まで存在しない機械を創る技術屋さんは、
初めはなんだって手作りのはずです。
工場の金型で整形した、それ専用の綺麗なプラスチックや
ばっちりデザインされた流線型の金属パーツや
感電しないように完璧に被覆されたコードや、
そんなもん、製品化する時に作るものですからね。

初めて作る時は、泥臭く、すべて有り合わせのパーツで手作りする。
原子炉すら、そうなんです。
それを、僕らはなんでも完成品に頼りすぎて、
ゼロから何かをでっち上げる、という根性と言うか、
荒っぽさを無くしているんじゃないでしょうか。

勉強だってそうです。
勉強法なんて、本当は自分で手作りすりゃ良いんですよ。
手積みの壁に、ロープで繋がれた制動装置とか、
それを斧でえいやっとぶった切るとか、
そんな荒っぽい方法で良いんです。
それでいろいろ手探りして、上手くいったら方法を整えて、
もっと綺麗に仕上げれば良い。

そういえば、昔まだMD全盛だった高校生の頃に
歴史の年号を自分で朗読して録音したMDを作ったのを思い出しました。
学校の行き帰りに聞いて、年号の暗記や
事件の前後関係を覚えるのに使っていました。
あれがいい方法だったとは思わないけれど、
体力と根性はあったなと思います。

と、自慢話になってしまった……恐縮です。(^^;
posted by FORWARD-ac at 15:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 学習法について