先日生徒が飲んでいるミネラルウォーターをふと見たら、硬度がいくらと書いてあり、「硬度がドカンと目立つように書いてあるくらいなら硬水というヤツだろう」などという無根拠な判断のもと「ふーんこのブランドは硬水か」と呟いたら、「いや、これは軟水だ」と、なんと生徒に訂正されました。雑学者の端くれたる者、高校生ごときに雑多な知識を訂正されるとは不覚!(笑)
それで勉強したのですが、硬度が60未満が軟水、120以上は硬水で、そのあいだは中くらいの水(中硬水というそうです)また180を超えるものは「非常な硬水」と呼ばれるそうで、あまり硬度が高すぎると飲用に適さないそうですから、非常な硬水なんて飲めないだろうと思ったら、コンビニでも見かけるevianは300以上だそうで。
なお、日本で用いられる硬度の単位はアメリカの単位を輸入したもので、カルシウムとマグネシウムの塩の質量(ただし全ての塩を同じモル数の炭酸カルシウムの質量に換算して用いる)で測るそうですが、鉱泉水にマグネシウムとカルシウム以外のミネラルは含まれていない、とは言えないでしょう。含まれている例が珍しかったり、ごく少量にとどまることが多いのかもしれませんが…ちょっと乱暴と言うか、これで水同士の硬度を比べておけば大過無いだろう、みたいな大雑把さを感じました。国によってはもっと大雑把で、イギリスやフランスでは炭酸カルシウムだけの量を測って硬度として用いるそうです。(マグネシウムは無視!)
つまり、あんまりキチンと学問的に突き詰められていないという事ですね。飲んで深刻な健康被害を引き起こさなければ、それぞれ気に入った水を飲めばいい、で問題ないのでしょう。健康被害が報告され始めたら、基準が設定されるようになるのかもしれません。公的な基準とか法律というのは、そういうものですね。
なお、私は未だに「水を店頭で購入する」という発想に馴染めず(貧乏性でどうせなら付加価値の高そうなスポーツドリンクとかを買いたくなってしまう…本当に付加価値が高いかは謎ですが)ミネラルウォーターというものを、ほとんど買ったことがありません。しかし水道水は大学生の頃に安いアパートに住んでみて、あまり綺麗だと期待してはいけないと思うようになり(東京都は水道水は綺麗だと宣伝していますが、いくら東京都がキチンとしていても、東京都の管轄外の私有部分の水道管が劣化していたら水道水の品質は保証できないし、現に古い建物のしばらく使われていなかった蛇口からは濁り水が出ますね)自分で納得行くまで掃除できる単純な構造の浄水器がベストであるというのが、今の私の結論です。
2012年10月06日
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