ところで「コンセント」ってなんで「コンセント」か、皆様ご存知でしょうか。英語らしき響きですが、「concentrate(集中する)」なら聞いたことありますが……どうも和製英語らしき臭いがします。
さて、wikipediaによれば、家庭用電源に対応する英語表現は、
・socket(差し込み口)
・electrical outlet(電気の・出力口)
・receptacle outlet(受け手側の・出力口)
・power point socket(電力・点・差し込み口)
等々だそうです。三番目のなんか、ちょっと自家撞着っぽい気もしますが……そして四番目の「点」とは何なんでしょう。まぁ、ともかく「コンセント」と読める表現は出てきません。
では「コンセント」はどこから出てきたのかと言うと、「concentric plug(同心のプラグ)を略したもの」だそうです。「東京電燈(のち日本発送電設立により解散)に勤めていた小林勲が、同社の電気工事規程である内線規定を起草する際それぞれを「コンセント」と「プラグ」とに分けて称したことから、もっぱら差し込み口を「コンセント」というようになった」とあり、この和製英語を創作した人物の名前も特定されている模様。
「同心のプラグ」というと、当時のプラグは、我々がよく知っている金属板二枚からなるものではなく、円柱状の金属棒が突き出た形のものだったのでしょうか。昔の電気器具に、丸い棒が生えたプラグ、ついていますね。
従って、「コンセント」は壁についている受け手のことで、そこに差したり抜いたりするものは「プラグ」です。「コンセントを差す」「コンセントを抜く」は、正確には誤用である、と。
いや、私は使っちゃいますけどね。「コンセントを差す」って。
2015年01月25日
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