2014年12月24日

火山噴火の影響はどれくらい大きくなる?

練馬から教育で世界を変える!
西武池袋線・石神井公園駅の個別指導塾FORWARD塾長、松尾直樹です。

地球滅亡みたいな話ばかりしていると、子供達から「中二病」と揶揄されるのですが……いえいえ、これは地学の話です!!

隕石は大きいものが落ちたら、地球には破滅的な影響が出るとイメージできます。しかし、火山はどうでしょう? 火山活動でどれだけ被害が出るのだろうか。正直なところ、私は最近まで、火山でそんなに広範な災害が発生するとは考えていませんでした。しかし、それは間違っていたようです。

身近なところで日本国内を見ると、例えばwikipediaの「破局噴火」の記事に「7300年前に鹿児島県南方沖の海底火山(鬼界カルデラ)で起きた巨大噴火が、当時の南九州で栄えていた縄文文化を壊滅させたことは、考古学上よく知られている……火砕流は半径100kmの範囲に広がり、大分県でも50cmもの厚みのある火山灰層が観察される」とあります。wikipediaでその「鬼界カルデラ」の記事を読むと、「西日本、特に九州の先史時代から縄文初期の文明も人もこの噴火で途絶えたと考えられている。縄文初期の遺跡や遺物が東日本・東北に集中している理由と考えられている」とあります。縄文時代の先進的な技術遺構のある遺跡というと、青森県の三内丸山遺跡が著名ですが、鬼界カルデラの噴火が無ければ日本中に同様の優れた文明が築かれていたのかもしれません。

さて、鬼界カルデラの噴火よりゼロひとつ多い7万年前に、東南アジアのトバ火山と呼ばれる火山が噴火したそうです。この時はそのまま地球がヴュルム氷期に突入。当時地球上に生きていた人類は現生人類とネアンデルタール人を除いてほぼ絶滅。現生人類も地球総人口1万人程度まで激減したそうです。

さらに、恐らく地球史上最も生命を脅かした火山活動は、巨大大陸パンゲアを分断した溶岩噴出だそうです。その影響による長期間の太陽光遮蔽、寒冷化、酸性酸化物の流入による海洋の深刻な酸性化と酸素欠乏により、地球上の生命の90%以上が絶滅し、あまりに生命が失われ環境は破壊されたために、長期にわたり生物種の回復が遅れたそうです。この事件を境に古生代と中生代を分け、古生代の最後、ペルム紀と中生代の始まりである三畳紀の頭文字をとって、この一連の大量絶滅事件を「P-T境界事変」と呼ぶそうです。


地震も恐ろしい災害ですが、火山活動も破滅的な影響を及ぼす。こうして見てみると、我々が経済活動を行っているこの土地は、実に薄氷を踏むようなものであると思い知らされます。明日起きるというのではないけれど、いつかは必ず、大地は再び火を噴くのでしょう。人類は驚くほどの科学文明を発展させましたが、未だ以って、こうした大規模な現象に対して、私たちは呆れるほど無力であり続けています。
posted by FORWARD-ac at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 地理・地学
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